コーディングエージェントと 1 週間も仕事をすれば、細かな積み残しがたまっていきます。エージェントが別の作業にかかりきりのときに、バグに気づきます。タスクを終えたエージェントが、手をつけずにおいたことを 2 つ書き添えます。長い会話の終わりにいいアイデアが出ても、その会話は翌朝には、あとから始めた 10 件の会話の下に埋もれています。Projects は、こうしたものをすべて拾っておける、exe のデスクトップ上の小さな Issue トラッカーです。Claude Code も、人が使うのと同じくらい手軽に読み書きできます。
すべてにアドレスがある一覧
Projects の見た目は、exe のほかの部分と変わりません。ウィンドウは 1 つで、左に自分のプロジェクト、中央にそのプロジェクトの Issue、右に選んだ Issue が表示されます。Issue は、やることを 1 つ書いたものです。バグのこともあれば、機能や質問のこともあります。Issue にはタイトルと説明があり、画像があればそれも付き、その下に会話が続きます。
Issue にはそれぞれアドレスが付きます。プロジェクトの短い名前に番号を付けたもので、EXE-12 や PROJ-15 といった形です。アドレスは一度決まれば変わらず、別の Issue に使い回されることもありません。ささいなことに思えますが、これがあるからこそ、内容をコピーしてやり取りしなくても、エージェントと同じ作業について話せます。Claude がトラッカーの場所さえ知っていれば、「EXE-12 を直して」の一言で指示が済みます。
エージェントに渡す
Issue の準備ができたら、右クリックして Send to Claude Code を選びます。
Claude Code のウィンドウが前面に出て、新しい会話が始まります。会話はもうプロジェクトのフォルダで開いています。最初のメッセージには、Issue がまるごと入っています。説明と、これまでのコメントすべてです。最後に、プロジェクトの指示を読んで作業し、確認してから報告するよう Claude に頼む短い文が付きます。添付ファイルは名前を挙げるだけで、中身は送りません。自分では一言も入力する必要がありません。
Send to Codex は、同じことを Codex で行います。白紙から始めたいときは、プロジェクトそのものを右クリックして Open in Claude Code を選びます。プロジェクトのフォルダで新しい会話が開き、入力を待っています。
Claude Code そのものは何も変わりません。そのフォルダで一度も作業したことがなければ、フォルダを信頼するかどうかを尋ねてきますし、まだ許可していない権限も求めてきます。
誰が取りかかっているか見える
exe の Claude Code ウィンドウで Claude が作業しているあいだは、Issue にそう表示されます。タイトルの下に 1 行が現れ、明滅する緑の点、エージェントの名前、それに自分が最後にメッセージを送ってからの作業時間が並びます。
この行は、エージェントが Issue をどう受け取ったかを問いません。Send to Claude Code で渡しても、Claude Code のウィンドウですでに開いている会話に「PROJ-6 をちょっと見て」と打ち込んでもかまいません。Claude が作業を終えるか、手を止めてこちらの返事を待つと、この行は消えます。何日かたって Issue に戻ってきても、誰かがもう取りかかっているかどうかがひと目でわかります。
Claude も書き込む
エージェントはトラッカーを読むだけではありません。Projects にはコマンドが付いていて、エージェントはそれをターミナルで実行して、Issue を立て、読み、コメントし、クローズできます。エージェントに専用の署名鍵と名前を与えれば、書き込んだものにはすべて、こちらの名前ではなくその名前が付きます。
どう使ってほしいかは、プロジェクトの指示ファイルに一度書いておきます。Claude Code なら CLAUDE.md、Codex なら AGENTS.md です。数行で足ります。コマンドは Projects をインストールしたフォルダに置かれたままなので、自分のマシン上のフルパスで書いておきます。
Issues for this project are in
Projects. The command is
~/exe-projects/exe-projects,
and `help` lists what it does.
Read an issue with `show EXE-12`.
Found something outside your
task? File it with
`new . "Title" -m "What you saw"`
and carry on.
Before you start an issue,
comment your plan on it as a
checklist. When you finish,
tick the checklist, report what
you did, and close the issue
with the commit.
Send to Claude Code は報告を求めますが、どこに書くかまでは指示しません。こうした数行を入れておけば、計画と報告は Issue に載ります。あとで探すときも、見に行くのは Issue です。
完了した Issue をひとつ見てみましょう。サイドバーのプロジェクトを、ドラッグで並べ替えられるようにしてほしいという依頼です。Claude は計画を書き込み、手順をひとつ終えるごとにチェックを入れ、そのあと、何を作ったか、どうテストしたか、何を見送ったかを、スクリーンショットを添えて報告しました。最後に Issue をクローズしました。
作業の良し悪しを判断するのに必要なものは、すべて 1 ページにそろっています。会話がスクロールして流れていったあとも、ここに残ります。
ループを回す
この数行を入れておけば、作業は次のように回ります。
- やってほしいことを Issue に書きます。画面で見てわかることなら、スクリーンショットを添付します。
- Issue を Claude Code に送るか、会話の中でそのアドレスを伝えます。
- Claude は Issue とプロジェクトの指示を読み、計画を書き込んでから作業を始めます。Issue には、作業中であることが表示されます。
- Claude は Issue に報告を書き、クローズします。途中で気づいたことは、それぞれ別の Issue になります。
- 報告を読みます。おかしなところがあれば、Issue を再オープンし、何がおかしいかを書いて、もう一度送ります。新しい会話は、前回の報告も含めて、すべてがそろった状態から始まります。
exe を開発しているマシンでは、このループに要るクリックはさらに少なくなります。小さなスクリプトがトラッカーを見張っていて、上の画像の「Claude, build this.」のように作業を頼むコメントが付くと、Claude Code を自動で起動して、その Issue に取りかからせます。このスクリプトは exe には含まれていません。Send to Claude Code は、それと同じ手順を手動で行うものです。
試してみる
Projects は exe の Extras のひとつで、使いたくなったときに追加する独立したプログラムです。Send to Claude Code には exe 2026.10.15 以降が必要です。Claude Code と tmux も、exe と同じマシンに入っている必要があります。
- Help → Welcome… を選び、Apps カードの Extras… を押します。
- Projects ページに進みます。このマシンにまだ Projects がなければ、Claude Code に貼り付ける 1 行がページに出ます。貼り付ければ、Claude がインストールします。Projects はインストール済みなのにページで見つからない場合は、Projects のフォルダを入力して Find を押します。
- ボックスにチェックが入っていることを確かめ、Continue で Review まで進んでから、Apply を押します。デスクトップに Projects が現れます。
- プロジェクトを作ります。Directory には、プロジェクトのフォルダのフルパスを入力します。exe を動かしているマシン上のパスです。Send to Claude Code は、そのフォルダで会話を開きます。
- Issue を書いて右クリックし、Send to Claude Code を選びます。
注意点がひとつあります。Issue に添付したファイルは IPFS に保存され、ファイルのアドレスを知った人なら誰でも取得できます。秘密の情報は入れないでください。
詳しくはマニュアル(英語)に、ソースは github.com/livid/exe-projects にあります。